インフルエンザの詳細情報(症状や治療法)

(追記情報)インフルエンザ潜伏期間の詳細内容はこちらをご覧ください。

インフルエンザの症状は多様で、38度以上の発熱、だるさ、寒気、関節の痛み、咳、鼻水などです。これらは、一見すると風邪と見分けがつきません。インフルエンザ感染症は、2~3日程度の潜伏期間を経て発症します。症状が無い間に同じ空間に居た人にも、ウイルスがうつっている可能性があります。インフルエンザで会社や学校を休んだ人が家族や同僚に居る場合には、周囲の人も注意する必要があります。

ウイルスを持っているだけならば、インフルエンザ感染症は発症しません。身体の免疫機能がきちんと働いていれば、増殖を抑えてウイルスに勝つことができます。潜伏期間の間にウイルスを体内で殺しきることができれば (宿主が勝てば) 、症状は出ません。感染症の発症は、宿主がウイルスの増殖を抑えることができず、身体を乗っ取られてしまった状態と言えます。

インフルエンザのタイプ

毎年流行して猛威をふるうのは、A型インフルエンザというタイプです。これは症状が重く、一般的に言われるインフルエンザの症状 (高熱で苦しく、咳や鼻水がある) が出ます。予防接種のためのワクチンはウイルスの形に合わせて作られますが、A型インフルエンザウイルスの形はどんどん変化するので、ぴったり合うワクチンが開発されにくいという特徴があります。しかし、インフルエンザワクチンを接種しておくと発症しても症状が重くなりにくい場合があるため、有用です。

ウイルスのタイプには他にもB型やC型がありますが、B型は比較的軽度なインフルエンザ、C型は免疫抗体が作られやすく、ほとんどの大人が既往歴があります。獲得免疫 (身体の免疫機能が一度戦ったウイルスを覚える反応) によって、C型も重症化しません。

インフルエンザ感染症を発症すると、高齢者や小児は重症化することが多いので、家族みんなで予防することが大切な疾患です。

インフルエンザの治療法(一般療法・薬物療法)

基本的な治療は、静かな暗い場所で眠ることと栄養の豊富な食事をきちんと摂ることです。通気性の良いパジャマを着て、寝ている間に体温が下がらないよう布団を整えます。発熱で暑いからと言って布団をかけるのを嫌がる人も居ますが、体温が下がるとウイルスが増殖しやすくなります。そのため、保温が原則です。寝ている時に汗をかいた場合は、汗が体温を奪う前に拭き取るか、新しいパジャマに着替えます。また、室内の湿度を60%程度に保ち、ウイルスが増殖しにくい環境を作ります。

食欲がなくなり、何も食べることができない状態になることがありますが、身体がウイルスと戦うためには体力も必要です。そのため、ゼリーやヨーグルトなどの、喉ごしが良くて口にしやすいものだけでも摂るようにします。スポーツドリンクもスッキリしていて摂りやすいと言えます。

ドラッグストアなどでは、熱さましシートやマスク、栄養ドリンクなどが販売されているので、これらも併せて使用することができます。栄養ドリンクにはカフェインが含まれていることが多いですが、カフェインは身体に負担をかけるため、カフェインフリーのものを選ぶようにすると良いでしょう。

医療機関に受診すると、インフルエンザウイルスがそれ以上体内で増殖しないように防ぐ薬 (抗インフルエンザウイルス薬) と、症状を抑えることによって身体を休めやすくするための薬 (咳止めや解熱剤などの対症療法薬) が一緒に処方されます。インフルエンザウイルスに抗菌薬は効きませんが、医師によっては普通の風邪を疑って処方する場合があります。

この場合は、抗菌薬は全て飲みきる必要があります。一般療法と薬物療法を併用して治療を行うことで、重症化を防ぎ、早く治すことができます。体調がおかしいと思ったらなるべく早く受診し、医師の指示を受けると安心です。