頭や咽の痛みの治療や予防薬としても使えるリレンザ

リレンザというのは、抗インフルエンザウイルス薬として開発された医薬品であり、従来のような医薬品とは違って、ウイルスに対しての直接的な効果をもつという点で画期的なものであるといえます。現在では、こうしたウイルスに対して直接効果があるタイプの医薬品は、リレンザのほかにもいくつかのものが開発されていますが、このリレンザは、吸入薬として使用するという特徴があり、他とは異なるものです。インフルエンザというものは、他人がしたくしゃみ、せきなどに含まれている唾液の飛沫が偶然に呼吸とともに口のなかに入ってしまって、気道などの粘膜でウイルスが増殖することが原因となっています。そのため、咽が腫れて痛みがあるといった症状からはじまり、しだいに頭痛、関節痛、高い発熱といった、全身的な症状として発展していくのです。こうしたインフルエンザ特有の症状がある場合には、吸入薬として咽に直接薬剤を投与することができる吸入薬タイプのリレンザを、治療のために投与することがきわめて有効であり、定められた用量を守るようにしていれば、だいたい5日程度の間には、そうした症状がなくなるか、かなり改善されているはずです。リレンザは異常行動などの副作用も国内では特に確認されていませんので、他の抗インフルエンザウイルス薬も使用しやすく、小児から大人まで対応が可能となっています。また、このリレンザは、インフルエンザの治療薬としてだけではなく、予防薬としても使用することが可能です。この場合には、家族にすでにインフルエンザにかかっている人がいて、さらに本人がインフルエンザにかかる可能性が高い高齢者や小児などが対象となっており、医師の判断によって投与がなされます。